katu lure 2003 最後の釣行

 2003年最後の釣行は、普段通っていた渓流ではなく近所の小河川でした。

8月に昔の友人と10年ぶりに釣行して以来、なにか私の中で釣りに対する気持ちが変わりつつあった。
普段は車で遠出し大物がいそうな渓流で常に尺上を狙い釣りをする。
どこかでそんな釣りに疲れていた自分がいたのかもしれない。

そんな時、昔の友人との釣行で気づき、自分の中で初めてイワナ、ヤマメを釣った時の喜びを
もう一度思い出したかった。
昔、自転車でよく通っていた小河川・・・そしてはじめてヤマメを釣った川・・・
もう10年以上もこの川で釣りをしていない果たしてこの川にはまだ魚はいるのだろうか?
昔はミミズを使ってのミャク釣り、今回はこの川で初めてルアーを使う、少し不安なまま川へ入り
渓相をながめる・・・川も水もまだきれいだった、しかし昔とは違いずいぶんポイントが土砂で埋まっている。
この上流にはもう20年以上も前に建設された堰堤があり、この堰堤の上は土砂で埋まり堰堤の役割をしていない
たぶんこの堰堤から土砂が流れポイントを埋めているのだろう。

そしてここぞというポイントにルアーをキャスト、1発目で24cm程のヤマメが出た。
その後ポイントごとにヤマメが出るその中にイワナも混じる
なんとも言えない不思議な気分だった・・・
なぜならこの川にはもう魚はいないと思っていたからだ。

もうこの川の近くまで住宅が建てられている、しかしこの川は生きていた。
そしてこれからも魚の棲む川であって欲しい・・・

昔、自転車をこぎながらこの川に通い裸足で川に入り釣りをしていた少年がいた・・・
もう32歳になった・・・いやまだ32だ!

そして静かに今年の渓流釣りが終わった。
また来年の解禁を楽しみにミノーを作り続ける。



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